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シルクロード

カシュガル

~シルクロードのオアシス都市 その2~

 

カシュガルは、古代イラン語・ペルシャ語では「玉の市場」、ウイグル語では「カラフルな煉瓦で出来た家」という意味があります。シルクロードはここで天山南路の北道と天山南路の南道が再び交わり、パミールを越えてインドやタシケント・サマルカンドへと続いていました。カシュガルは中国と西方諸国を繋ぐ重要な交通の要所だったのです。現在でもカラコルムハイウェイでパキスタン北部と新蔵公路で西チベットと結ばれており交通の要衝である地位は変わりありません。

ウイグル族が人口の80%を占める民族色豊かな都市でもあるカシュガルの代表的な観光スポットをご紹介しましょう。

 エイティガール寺院:カシュガルの街の中心にある新疆ウイグル自治区最大のイスラム寺院です。黄色のレンガでつくられた寺院は1798年に建設され、その後何度か修復され、現在の姿になっています。ペルシャ語で「祭を行う場所」という意味のエイティガール寺院は、金曜日になるとウイグル族が集まり、導師が朗読するコーランに合わせて、西方のメッカに向い熱心に祈りを捧げます。黄色いレンガづくりの建物の周りに広がるバザールには人々が集まり、町の中心になっています。

 職人街:エイティガール寺院の裏手には、職人街があり、広い道の両側には工房を兼ねたレンガ造りの店が建ち並び、靴・帽子・木工細工・楽器・金属製品など、少数民族の人達の生活に必要なもののほとんどが職人の手によって作られていく様子を見ることができます。

 ホージャ墳:明代十三人の皇帝とその皇后が眠る墓。楼門を過ぎると、参道には皇帝の死後も権力を守り続ける象徴としての象、馬、駱駝、功臣官、文臣官、武将像など重厚な石像が並んでいます。一般公開されているものは定陵と長陵、昭陵。定陵は、第14代神宗万暦帝の陵墓で、中殿には漢白玉の王座、後殿には万暦帝と左右に2人の皇后の棺が安置されています。長陵は十三陵の中で最大規模を誇る第3代永楽帝の陵墓です。

 日曜バザール:町の外れにあるこの市は毎日開かれていますが、日曜日には各地から日用品が運び込まれ、生活必需品を求めて家族連れで訪れる人が多く、日曜バザールと呼ばれています。路上には果物や香辛料を積んだ荷車が並び、バザールに集まった人々に食事を提供する屋台や食堂も軒を並べています。

 カラクリ湖:ムスターグアタ山のふもとにある美しい湖、カラクリ湖は、カシュガルからタシュクルガンへ向かうバスの途中で見ることができます。時間によって色が変わると言われている水面には遠くの山々が映り、湖のほとりに建てられたパオで疲れを癒すこともできます。