桂林概要:
桂林は、広西チワン族自治区に位置しています。カルスト地形の浸食でタワーカルストが林立し、絵のように美しい風景に恵まれ世界的な観光地となっています。澄んだ川の流れ、その両岸にそびえる山々は、山水画そのものの風景として世界的にも有名です。「漓江(りこう)と桃花江(とうかこう)は青い絹の帯のよう、そびえる山々は碧玉のかんざしのよう」と言われるほど美しい風景は、古今にわたって多くの文人を魅了し、多くの芸術作品の中でも賞賛されてきました。
■漓江下り 桂林北部の猫児山に源を発する璃江は全長437kmの河川です。桂林から陽朔までの景観は璃江の中でも特に素晴らしく、奇岩が林立する山水画の世界が続きます。桂林近くの竹江埠頭から陽朔までの約83kmの区間は、船下りを楽しみながら川べりの眺めも楽しむことができます。船下りのツアーは早朝出発が多く、7時から8時にかけて竹江埠頭を出発します。乗船後は璃江に展開する各見どころが5分から15分間隔で現れてきます。ハイライトは大きな岸壁に九匹の馬が駆ける「九馬画山」です。食事休憩などの後、終点・陽朔に到着し、フリータイムの時間を使って陽朔の町並み見学ができます。
■七星公園
桂林で最も大きく、素晴らしい総合自然公園です。普陀山など七つの岩山が北斗七星の形で並び、北斗七星に似ているから七星公園と呼ばれました。園内には 最も人気があるのは動物園で、規模は小さいですが、園内に珍しい動物のパンダ、金糸猴、東北虎等がおります。駱駝山も公園の中で人気のある場所の一つです。山が一頭の巨大なシングルこぶの駱駝をしているように見えることから名づけられました。ここをバックにしてよく記念写真を撮っているようです。
■象鼻山
桂林のシンボルとなる山―象鼻山は 桂林市内の桃花江と漓江の合流点に位置して、大きな象が漓江に鼻を伸ばして水を飲んでいる姿に似ていることから名付けられました。人の為に働いた象が、天帝の怒りに触れ殺され、そのまま石に変わってしまったという伝説の山です。象鼻山の麓にある大きな洞窟は半円形にして、水と映り合わさり満月のように見えることから「水月洞」と呼ばれています。水月洞の岩壁には歴代の有名な文人の書いた文章や、詩文等が刻まれています。その中でも最も有名なものは宋代の名人「陸遊」の親筆詩文です。頂上にある普賢塔は明の時代に作られたもので、既に500年の歳月を経ています。裏には300年前の清の時代に造られた雲峰寺もあります。
■西街
陽朔西街または「洋人街」とも言います。東方の素朴民風と西洋文化が混合して、欧米人の集まる場所で有名です。お洒落なカフェや雑貨店が並び、めまぐるしく観光客が行きかい、欧米人の姿もよくみられます。西街は昼はにぎやかで夜はライトアップされ大変綺麗です。
■世外桃源郷
陽朔から15キロ、桂林の南東にある各民族の民俗をテーマにしたテーマパークです。「世外桃源」という名前は、陶淵明の「桃花源記」に書かれた理想郷「桃源郷」に由来しています。各少数民族の独特の建物や暮らしが再現されています。園内に舟で廻り、奇峰. 湖沼. 洞窟.田園の自然景色を見渡しながら、舟はゆっくり進みます。舟の上から、少数民族の歌や踊りのパフォーマンスを楽しみ、生活や文化に気軽に親しむことができます。
■芦笛岩
蘆笛岩は桂林市の西北郊外にある光明山の山腹に位置しており、市内中心から5km離れたところにあります。岩洞の深さ240m、遊覧コース500m。洞内には数多くの鍾乳石、石筍、石柱、石幔、石の花が見られ、色と言い、形と言い、目にも鮮やか。それぞれ趣を異にする景観が楽しめます。獅林朝霞、紅羅宝帳、盤龍宝塔、原始森林、水晶宮、多種多様の精緻な美を競いあって、さながら大自然の芸術に彩られた宮殿に入った感があります。桂林市内観光のハイライトです。