ゴルフは近ければいいか?お出かけ感を味わう遠出も◎
近くにゴルフコースはいくらでもあるのだから、何もわざわざ遠くまで出かけていかなくても・・・というのが、世間一般の考えだろう。近いほど時間を有効に使えるし、移動に疲れてしまっては元も子もない。コースは近くにあるほうが圧倒的にいいに決まっている。それでもあえて、「遠出」したくなる時はないだろうか。ただ単にゴルフをするというわけでなく、お出かけ気分でクルマを走らせていたわけで、それがまた、休みの気分を盛り上げていたように思う。上海は市内から気軽に行ける場所が多いおかげでラウンドはぐっと身近になった。けれど、時々こう思う。「ちょっと、なんだか物足りないな」と。その物足りなさはすなわち、休みの日に遠くに出かけるという高揚感なのではないだろうか。
蘇通長江大橋を越えて誰も知らないニューコースへ
江蘇省・南通へは上海から北上することクルマで約2時間。かつては長江の上流域まで遥か遠回りを強いられていた南通への道は、いまでは「蘇通長江大橋」のおかげで最短距離で行けるようになった。中国の橋梁建築技術の枠を集めた世界最大級の斜張橋を渡るのが、このプチトリップのハイライトだ。長江を越えれば南通の街はもうすぐそこ。省をまたいではるばるたどり着いた目的地は発展著しい南通にふさわしい、オープンしたての新コースだ。正直に言って、上海にはここより格上のコースはいくらでもあるだろう。でも、わざわざ時間をかけて訪れた遠い街のコースにはそれだけでひとつ味わいがある。まだあまり知られておらず、休日でも枠には余裕があり。たまにはちょっと遠出して、というゴルフにこれほどぴったりなプランはない。お手軽に楽しめるうちに、ぜひ経験しておきたいところニューコースだ。