上海からわずか90分の別天地眺望壮快、魅惑の山岳コース
太湖南岸の畔、シルクの街として古くから名高い浙江省・湖州。2000年を超える歴史を持つこのエリアは、茶文化の発祥地でもある。
昨今、リゾート地としても注目を集め、新規開発が進められる中、チャレンジングなゴルフコースがあると聞いて足を運んでみた。上海市内から日帰り圏内の場所に、息を呑むスケールの、ダイナミックな山岳コースがあった。
日帰り圏内の再定義
上海のゴルフ環境は、コースが近場にあることが大きな魅力だといえる。日本人が日常的に利用するコースのほとんどは、片道1時間程度の圏内にあることがほとんどだ。だが、近いがゆえに、その範囲内でばかりコースを選んでしまってはいないか。自分で運転する必要がない上海なのだから、もう一足伸ばして選択肢を広げてみることに、もっと積極的になってもいいのではないか。
江蘇省と浙江省をまたぐ太湖の南岸・湖州まで、上海市中心部からG50高速で約140㎞。渋滞さえなければ1時間半強の距離なのだから、充分に日帰り圏内だといえる。シルクとお茶の街・湖州の市街地からほど近い場所にある「湖州温泉ゴルフクラブ」は、2007年に13ホールで営業を始め、一昨年に18ホールがオープン。今月末にはさらに9ホールが新たに加わって、いよいよ成熟を迎える。いままさに、プレーしておきたい旬なコースだ。
急峻なアウト、なだらかなイン
アウトコースは傾斜地に開かれており、池越えが美しい2番ショートを終えると、そこから一気に山の中に入っていく。カートで急激な斜面を登り切ると、そこからは完全に山岳コースの様相だ。崖沿いのブラインドが手強い3番ミドル、尾根伝いの豪快な5番ロングや、人造湖に向かって打ち下ろしていく8番ロングと、目まぐるしいアップダウンに飽きさせられることがない。地形によって各ホールがセパレートされており、次のホールのティグラウンドに立つたびに、新しい驚きが押し寄せてくる。
一方、インコースは眺望が開けた箇所が多く、後半には湖州の街を見下ろせるロケーションが現れる。雄大な気分を味わいながら、ホールアウトできる趣向だ。この、趣のまるで異なる18ホールに加え、今月末にはさらに9ホールが追加される。また、コース名にあるように「温泉」設備はまだ整っていないが、2014年完成予定の新クラブハウスでは、温泉が楽しめるようになるとか。いま話題のこのコース、まだまだ日本人にはほとんど知られていないので、今のうちに味わってみることをおすすめしたい。料金設定が手頃なのもうれしい限りだ。
ホール数:18ホール(全長7120ヤード、パー72)
(ゴルフトゥデイ上海2012年10月号より)
ゴルフ場名 | 湖州温泉ゴルフクラブ【湖州温泉高爾夫倶楽部】 湖州嘉興-1 |
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住所 | 浙江省湖州市楊白線路1888号 |
電話 | 0572-2287-888 |
ホール数 | 27H |
金額 | 平日780元 土日・祝日1080元 チップ:100元~/プレイヤー |