春の桃源郷で癒される
少しずつ冬の寒さも緩みだし、3月も中ごろとなればいよいよ江南にも春の季節到来。
近郊でのラウンドもいいけれど、せっかくならばゴルフ場で春気分を満喫したいところだ。
そんなゴルファーにおすすめなのが、杭州のフーチュンリゾート/富春山居。
まるで水墨画のようなのどかな風景の中では、上海の喧騒は一瞬にして靄の中にかすんでしまう。
上海から2時間ちょっとのプチトリップで、癒しの桃源郷へ出かけよう。
(ゴルフトゥデイ上海2013年4月号より)
山あいに立ち込める深い霧
山紫水明、水墨画の世界
中国の大気汚染が騒がれる昨今、上海在住者にとって美しい空気への渇望はより深くなるばかりだろう。
ゴルフ場というのは大抵自然豊かな地域にあるものだが、上海近郊にあっては胸の奥深くまで吸い込みたいほどの新鮮な空気はなかなか期待できない。となるとやはり、上海を離れ、郊外へと足を向けたいところだ。
さて、おなじみの杭州である。日帰りでも観光が楽しめる圏内とあって、訪れたことはあっても泊まったことはないという方も多いかもしれない。そんな方にはぜひ、泊まりがけでの杭州行き、それもリゾートステイを満喫するプランをオススメしたい。もちろん宿泊は、このフーチュンリゾートだ。
料金だけを見れば「気軽に」行ける設定ではないかもしれない。スタンダードな部屋で1泊2000元〜、中心となる72㎡のスイートなら3100元〜。ちょっと敷居が高いと思われるのも無理はない。それでも、多少背伸びをしてでも訪れる価値はある。山紫水明、水墨画の世界さながらの光景に囲まれた瞬間、上海からエスケープしてきたことを心の底から正解だったと思うことだろう。翌日のラウンドを楽しみに、リゾートステイへの期待は高まるばかりだ。
豊富なアクティビティ
ゴルフコースも極上
まず最初に断っておかなければいけないのは、このリゾートにはツインの設定がないということ。部屋はすべてキングベッドなので、同性同士のゴルフ合宿には不向きなのは悪しからず。ただし家族やカップルで訪れるには最高の環境だ。
スパやプールはもちろん、インド人のインストラクターが常駐するヨガスタジオといった定番のほか、季節に応じたアクティビティも充実しているので、日がな一日のんびりしても決して飽きることがない。
そしてもちろん、ゴルフがある。茶畑に囲まれたのどかな光景が広がる併設のコースは、朝もや残る早朝から回るもよし、朝寝坊して遅めのスタートにするもよし。ここではあまり、ガツガツしたゴルフはしたくない。江南の春の、おだやかな日差しを浴びての息抜きに、のんびりとしたひとときをどうぞ。