エバーグリーンのフェアウェイ
全長 6,300km、中国一の大河・長江の流れは、その流域でさまざまな汚れをかき集め、上海で東シナ海に注ぐ。泥の色をした海が、すなわち上海の海だ。しかし、その汚れた海水を浄化し人工的に作ったビーチを中心に、海辺のリゾートエリアが作られている。この「奉賢海湾旅游区」内に作られた別天地が、パームビーチゴルフクラブだ。
総合リゾート奉賢海湾旅游区の一角として開発が進む
コース周辺を豪勢なヴィラが取り囲む環境は、上海ではおなじみの光景。ここパームビーチにも300棟もの別荘がコース沿いに建ち、リゾート色を色濃く反映している。
中国ではもはやすっかりおなじみの「高級ヴィラ群+ゴルフコース」という組み合わせだが、こちらはそれだけではない。プライベートビーチや国際基準のヨットハーバー、馬術場などを備える広大な総合リゾート「奉賢海湾旅游区」の一部として位置づけられているリゾートコースなのだ。もっとも、周辺施設に先駆けて2007年にこのコースが開業した以外は、夏場にビーチがオープンするのみ。エリアの全体像が見えてくるのはまだ当分先になりそうだ。
総合リゾートとしては未完成でも、ゴルフコースはすでに上海エリアでもおなじみのコースになっている。コースから海を臨める場所はないものの、東シナ海から吹き付ける風は潮の香りを含み、ビーチリゾートを充分に感じさせる。夏場はただただ穏やかな南国風情のコースでも、秋冬シーズンともなるとこの吹きすさぶ潮風に、相当悩まされることだろう。
エバーグリーンの美しいフェアウェイに感動
コースコンディションは年間を通じて素晴らしい。フェアウェイは写真をご覧の通り、冬場でも緑に保たれており、美しい景色の中でラウンドを楽しめる。ただし、その美しさに見とれて油断していると、スコアメイクには苦しめられることになる。グリーンは硬くて速く、2段グリーンも多いのでカップがある段に乗せられなければ、パッティングにはかなり苦労させられるだろう。そこに強い風が加わるので、総じてやさしくはないコースだ。
上海市内中心部からはおよそ1時間程度。高速を降りてからの道も比較的わかりやすく、距離の割には「近い」と感じられる場所だと思う。今のところはビジターでも積極的に受け入れてくれるので、エンジョイ派にはもってこいだ。ただ残念ながらレストランの質はあまり期待できないので、アフターラウンドの食事は中心部に戻ってからどこか別のレストランをおすすめする。
(ゴルフトゥデイ上海2月・3月合併号より)
ホール数:18ホール(全長7288ヤード、パー72)
ゴルフ場名 | パームビーチゴルフクラブ【粽櫚灘海景高爾夫倶楽部】 |
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住所 | 上海市奉賢海湾旅游区金匯路88号 |
電話 | 021-5712-5858 |
ホール数 | 18H |
金額 | 平日500元 土日祝800元 チップ:100元~/プレイヤー |