New!
You are here: Home » 東和文化教室 » 中国茶めぐりの旅 » 文文中国茶めぐりの旅~四川省 蒙頂甘露~

文文中国茶めぐりの旅~四川省 蒙頂甘露~

四川省はのんびり気質の人が多くくらす土地。ここでは、歩みを緩めスローペースで旅するのがお勧めです。
世界遺産と自然を愛で、四川省特産のお茶を味わい、唐辛子と山椒のスパイス料理に舌鼓。上海の喧噪をのがれゆったりと四川省を味わう旅を楽しんできました。

中国茶といえば福建省のウーロン茶を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、実は中国茶の70%以上は緑茶と言われています。また、四川省は中国有数の茶処です。

四川の銘茶は蒙頂山にあり。
四川盆地の名山県雅安市。このあたりは古くは蜀の国と呼ばれ天下に3日の晴れなしと言われるほど年間を通じて降水量が多く、霧がかかり、傾斜があり、寒暖の差あり、良質のお茶をつくる条件が整っている地。また雅安は美人が多くて有名です。これほど年中多湿ですと、お肌はきっと潤いますよね~。羨ましい!

雅安市内からほど近いところにある蒙頂山。

 

 

蒙頂山の麓から山頂付近にある天蓋寺までは登山か或いはロープウエイで登ります。ロープウエイから見る景色は茶畑の海です。

 

 

この地で生産されているのが中国銘茶に名を連ねる「蒙頂甘露」MengDingGanLu。
茶葉はちぢれ産毛で覆われた外見をしており、味わいは濃厚です。

 

 

 

西漢時代、蜀には後に甘露祖師と呼ばれるようになった茶づくりの名人がいたそうです。蒙頂茶が蒙頂甘露と呼ばれるようになったのは甘露祖師に由来しているという説があるそうです。蒙頂山山頂付近には甘露祖師が植えたと言われている8株の仙茶(蒙頂茶の原木)が現存しています。現在は囲いで保護され作り物の虎が茶樹を見守っています。

この茶は、唐時代(618~907年)には「蒙頂茶」と呼ばれ、「紫筍茶」(浙江省)、「陽羨茶」(江蘇省)と並んで、皇帝に献上する三大献上茶でした。「蒙頂茶」の献上はその後清時代まで続きます。

また、中国には古来から “揚子江中水、蒙山頂上茶” という詩があります。水は中国南部の江蘇鎮江金山寺にある中冷泉を指し、茶は蒙頂茶が最高と讃えた歌です。

四川省には「龍行十八式」(四川省長嘴茶壺茶芸)という茶芸スタイルがあります。この茶芸は、注ぎ口が一メートル近くもある四川独特の茶壺から18の様々なスタイルでお湯を注ぐものです。上海や北京の四川料理レストランでも良く見かけますがなんといってもここが本場。中国武術の型を組み合わせたもので、アクロバッティツクな技は見ているだけでハラハラドキドキ~。私たちが訪れた日も青年たちが一生懸命練習をしていました。

Text・photo文文(wenwen)2012年4月